誰にも言えない話

辛いときほど親と会いたくない、という話。

落ち込んでる時、悩んでるとき、悲しいことがあったとき、多くの人は親と会ったり、話したくなるものなのかな? 

残念ながら私は逆です。親と会ったところで、抱えてることを話せないし、しんどくなるだけだから。

何で親に話せないかというと、それはもう、過去の経験から、そういうときに親が力になってくれないことを分かっているからなんだろうな。

私の両親は、私が苦しいときに親身になって話を聞いてくれたことがないし、ずっと1人で悩んでいて、いつ言おうか、今なら言えるかな、いややっぱりやめようか…と心臓がバクバクしながらついに勇気を出して打ち明けたことに対しても反応が薄かったり、すぐにその話題が終了して次の瞬間には全然別の話題になっていたりと、(と言っても話が盛り上がってテンポよく話題が変わっていくというのではなく、淡々とどうでもいい話に移り変わっていくだけ。テレビに映ってる人のこととか。)真剣に向き合ってくれたことがなかった。

父親は私たち子どもや家庭に関心がないから言うまでもない。家族でいても、テレビを見てるか、ずっとスマホをいじってるか、パソコンをいじっているか。こちらに興味なし。

逆に母は、今まですごく色々やってくれたと思う。

毎日の料理、学校の持ち物のフォロー、高校の時は毎日のお弁当。受験についてきてくれたり、病気のときは離れて暮らしていても看病に来てくれたり。産後もたくさん手伝ってたくれたし。

やってくれたことは、数えればきりがないほどなのだけど。

それでも母と心のつながりがないように感じるのは、やっぱり、心と心を通わせる「会話」をしたことがないからなんだろうな。

産まれたときから二十数年一緒に暮らしていて、それはそれは色んなことがあったはずなんだけど、それなのに心の繋がりが感じられないのはとても悲しいことだと思う。

どれだけ身の回りのお世話をしてくれても、心の繋がりは得られないんだな、というのが自分自身の実体験から分かったこと。

しんどいときに親に悩みを話せないのはそんな理由からだけど、なぜ単純に親といるとしんどくなるのかについて話そう。

親といるとしんどいのは、親といると「小さなガッカリ」をたくさんさせられるというのが原因の一つだと思う。

一つは、上記のこととかぶってしまうけど、会話のできなさ。

もちろん、言葉は交わす。だけどそれって会話じゃないんだよなぁ、と思う。

例えば、ごはんのときに

「これあっためる?」

「うん」

「どれくらい?」

「600wで30秒ぐらい。」とか、

「これどこに置けばいい?」

「その戸棚の1番上に置いておいて。」

とか、そういう言葉は交わす。

だけど私はそれは会話じゃなくて、確認、指示、依頼、情報の通知、の類にに分類されると思う。

会話というのは、少なくとも私が求めているのは、こんな感じ。

「この前インフルエンザになっちゃって。」

「あら、大変だったね!辛かったでしょ〜。熱は何度ぐらい出たの?」

「最高39.0℃ぐらい。」

「わ〜!それはフラフラだよね。熱の他にも症状あったの?」

「体の節々が痛かったかな。」

「痛くなるよね〜、あれ辛いよね。子どもたちのお世話も大変だったんじゃない?」

「そうなんだよ、ごはんは旦那さんにお惣菜買ってきてもらったりとかして何とかやってたよ。」

「そうか、それはよかった。もう体調は大丈夫なの?」

こんな会話ができる親子でいたかったな。

実際は、私が熱出た、と母に伝えるとソッコー

「◯◯ちゃん(孫)にはうつってないか?」

と即、孫の心配。

え……私に関してはコメントなし?

これだけでもう、これ以上話す気などなくなるよ。こんなことでガッカリしてしまう自分はメンタル弱すぎなんだろか。

こんな些細な会話でガッカリしてしまうのに、もっと重たい話などできるはずない。

母に何かこちらが話しても、「へぇ〜、そういえば私昔◯◯でね…」とすぐ自分の話に持っていってしまうことも多いし、「それはこうするといいよ」とか、「こうすればよかったじゃん。」と言われることも多いし。

悪い人じゃない。むしろ気さくなお母さん、ていう感じではあるんだけど、とにかく会話の中でガッカリしてしまうことがたくさんあるのだよね。

娘(母にとっては孫)に話しかけられても、息子(母にとっては下の孫)をあやしていて娘との会話がそっちのけになっていたり、「へぇー」とか「ふーん」で終わってるところとか、そういう姿を見るのがしんどい。

父なんて、孫が目の前にいようが、常にスマホ。話しかけられてもしばらく気づかないぐらいスマホに熱中。それもしんどい。

父と母の会話を聞くのもしんどい。母は常に父に対して冷たいし、何か話したと思えばチクリと小言を言うだけだったり。父の些細な動作にケチ嫌味言ったり。

子どものころ、うちは父が母に言い返すタイプだったら家庭崩壊してたな、と幼いながら思ったのを覚えている。

母と姉の会話もしんどい。姉は言葉遣いが悪いし、母に対して文句ばかり言うし、それに対して「じゃぁ自分でやりな!」というようなやりとりも散々聞いてきた。こういうのもしんどいんよ。

母は私の名前を呼ばない。いつからだろうか。昔は◯◯ちゃん、と呼ばれていたのを覚えている。だけど、いつからか母は私の名前を呼ばなくなった。私に直接何か聞いてくるときも、「自分は?」とか、名前を呼ばない方法でなんとかしている。私が出産してからかな?孫の前で私のことを◯◯ちゃんと呼んでいいものなのか分からないからなのかもしれない。でも、孫がそばにいなくても、私のことを名前では呼ばない。母なりに理由があるのかもしれないけど、なぜだか実の親に不自然に名前を呼んでもらえないのは、じわじわくる小さな悲しみなんだろな。こういう、些細なことなんだけど、小さな寂しさ、悲しみがなんか多い。

簡単に書けばこんな感じで、とにかく実家の家族はしんどい。自分が精神的に落ちてるときにわざわざ会いたい人たちじゃないんよね。

こんな感じかな…。

悩んでるとき、ちょっと話聞いてくれる?と話ができる親だったらよかったのにな。

そしたら、私の人生何か違ってたかな。もっと豊かだったかな。少なくともすべてを1人で抱え込む性格にはなっていなかった気がする。

それを思うと、自分は子どもたちがなんでも話してくれるような親でありたいと思う。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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